第十四章

イザベラは、戸口に立つマーガレット叔母を見つめた。さっきまで胸の内を満たしていた勝ち誇った気分は、一瞬で霧散した。年嵩の女の鋭い視線が、外科医のメスのように病室の隅々まで切り裂いていく。

「ずいぶん快適そうじゃないの」マーガレットは、いつもの冷えきった声で言った。「また悲劇のヒロイン気取りってわけね」

イザベラの指先が、シーツをきつく握りしめる。

よりによって、どうしてマーガレット叔母なの?

現れうる相手の中で、いちばん来てほしくない相手だった。

この女だけは、イザベラの芝居に一度だってだまされたことがない。

「何のご用、叔母さま?」イザベラは声が震えないよう、どうにか平静を装って...

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